プロマネ+ドリル300 - PK0-005対応 > 出題範囲と対策ガイド
CompTIA Project+の出題範囲と頻出テーマ・対策ガイド(PK0-005)
CompTIA Project+(試験番号PK0-005)は、プロジェクトマネジメントの知識を問う試験です。出題範囲は、プロジェクトの立ち上げから終結までのライフサイクル、スケジュール・コスト・リスクの管理、アジャイル、さらにITの基礎概念やガバナンス・セキュリティにまで及びます。このページでは、対策アプリ「プロマネ+ドリル300」の15単元構成(全300問)に沿って、出題範囲の全体像と頻出テーマ、学習の進め方をまとめます。
試験形式
試験名 CompTIA Project+
試験番号 PK0-005
問題数・時間 最大90問・90分
合格ライン 710/900(正答率の目安は約76%)
アプリ収録の模擬試験はこれを想定した形式(90問・90分・合格ライン710/900)で構成しています。
出題範囲の全体像 — 15単元一覧
アプリ「プロマネ+ドリル300」では、PK0-005の出題範囲を次の15単元に分けて各20問を収録しています。カッコ内は、アプリの模擬試験90問における各単元からの出題数です。
第1単元 プロジェクトの特性と組織構造 (模試6問) プロジェクトとオペレーションの違い、プログラム・ポートフォリオの階層、組織構造(機能型〜プロジェクト型)とPM権限、PMO、三重制約とトレードオフ。
第2単元 役割と責任・チーム (模試6問) スポンサー・PM・PMOなど主要な役割の責任分担、RACIチャート、ステークホルダー分析、タックマンモデル、コンフリクト解決の5手法。
第3単元 スケジュール管理 (模試6問) WBSと作業パッケージ、依存関係の4タイプ、クリティカルパスとフロートの計算、クラッシング/ファストトラッキング、ベースラインと差異。
第4単元 リソース・コスト管理とEVM (模試6問) EVMの公式(CV・SV・CPI・SPI・EAC)、見積り手法の対比、三点見積り(PERT)、コンティンジェンシー予備とマネジメント予備、レベリング/スムージング。
第5単元 アジャイルと開発手法 (模試6問) ウォーターフォールとアジャイルの選択基準、スクラムの3ロール・5イベント・3成果物、カンバンとWIP制限、ベロシティとバーンダウンチャート、ユーザーストーリー。
第6単元 立ち上げフェーズ (模試6問) ビジネスケース→憲章→キックオフの流れ、プロジェクト選定指標(ROI・NPV・回収期間)、実現可能性調査、プロジェクト憲章に含むもの/含まないもの。
第7単元 計画フェーズ (模試5問) スコープ記述書と除外事項、スコープクリープ/ゴールドプレーティング、要求収集手法の使い分け、3つのベースライン、変更管理計画。
第8単元 実行と変更管理 (模試5問) 変更管理プロセスの順序、緊急変更の扱い、リスクと課題の区別、是正・予防・欠陥修正の3処置、チームのパフォーマンス問題への対応順。
第9単元 リスクと課題の管理 (模試5問) 脅威への4+1戦略と機会への4戦略、リスク登録簿、定性分析と定量分析(EMV)、残存リスクと二次リスク、リスク選好・許容度・しきい値。
第10単元 終結フェーズ (模試6問) 成果物の受け入れ(サインオフ)、引き渡しとナレッジトランスファー、教訓(レッスンズラーンド)、契約のクローズ、キャンセルされたプロジェクトの終結。
第11単元 会議とコミュニケーション文書 (模試6問) 会議の種類の使い分け、議事録とアクションアイテム、同期/非同期コミュニケーション、分散チームへの配慮、エスカレーションの順序。
第12単元 プロジェクト管理ツール (模試5問) 目的に応じたツール選択(ガントチャート・かんばんボード・チケット・wiki・バージョン管理など)と、各ツールで読み取れること/読み取れないこと。
第13単元 分析手法と主要文書・契約 (模試6問) SWOT分析、パレート図と特性要因図、EMVの計算、NDA/SOW/SLA/MOU、契約タイプ(固定価格・実費償還・T&M)、RFI/RFP/RFQ。
第14単元 ITの基礎概念 (模試8問) EOL/EOS、クラウドサービスモデル(IaaS/PaaS/SaaS)の責任範囲、多層アーキテクチャ、データウェアハウスとETL、環境分離、仮想化とネットワーク用語。
第15単元 ガバナンス・コンプライアンス・セキュリティ (模試8問) PII/PHI/PCIの区別、GDPR等の規制への対応、最小権限・MFA・暗号化、物理/論理セキュリティ、ESG、バックアップ/DR/BCP。
頻出・つまずきポイント8選
収録問題の作成過程で整理した「対比で覚えないと混同しやすいポイント」を、模擬試験での配分が大きい単元を中心に8つ挙げます。
1. 組織構造とPM権限は一本の軸で覚える(第1単元)
「機能型 → 弱いマトリックス → バランスマトリックス → 強いマトリックス → プロジェクト型」の順にPMの権限が強くなります。弱いマトリックスのPMは兼任の調整役(コーディネーター/エクスペディター)、強いマトリックスはフルタイム専任で機能部門マネージャーより強い権限、プロジェクト型はほぼ全権です。マトリックス組織では「2人の上司」による優先順位の板挟みが起きやすく、対応はまずPMと機能部門マネージャーが直接協議し、解決しなければスポンサーへエスカレーション、の順です。
2. RACIチャートのAは各タスクに必ず1人だけ(第2単元)
R(Responsible)=実作業者で各タスクに最低1人(複数可)、A(Accountable)=最終的な説明責任者で各タスクに必ず1人だけ、C(Consulted)=作業前・途中に相談される(双方向)、I(Informed)=結果を通知される(一方向)。誤りパターンとして問われるのは「Aが2人以上」「Aが不在」「Rが不在」です。C・Iの人数は何人でもかまいません。「C=相談(双方向)、I=通知(一方向)」と対で覚えます。
3. クラッシング vs ファストトラッキング(第3単元)
クラッシングはクリティカルパス上のアクティビティに資源を追加する短縮技法で、代償はコスト増。ファストトラッキングは依存関係を見直して順次作業を並行化する技法で、代償は手戻りリスク増(コストは原則増えない)です。「予算はあるが並行化できない→クラッシング」「追加予算なし→ファストトラッキング」と選び分けます。どちらもクリティカルパス上に適用しないと全体期間は縮まりません。
4. EVMの式は「EVが常に先頭」(第4単元)
CV=EV−AC、SV=EV−PV、CPI=EV÷AC、SPI=EV÷PV。差異も指数も必ずEVから引く・EVを割ります。Cost系(CV/CPI)の相手はAC、Schedule系(SV/SPI)の相手は計画のPVです。読み方は全指標共通で、マイナス/1未満=悪い、プラス/1超え=良い。検算のコツとして、CPIが1未満(効率が悪い)ならEAC(=BAC÷CPI)は必ずBACより大きくなります。方向が逆なら計算ミスです。
5. スプリントレビューとレトロスペクティブの混同(第5単元)
スプリントレビューはインクリメントをステークホルダーにデモしてフィードバックを得る「プロダクトの検査」、レトロスペクティブはチームだけで進め方を振り返り改善策を決める「プロセスの検査」です。「レビュー=モノ、レトロ=進め方」の対比が最頻出。あわせて、機能の優先順位を巡る対立を裁くのはスクラムマスターでもスポンサーでもなくプロダクトオーナー、という役割のひっかけも定番です。
6. プロジェクト憲章に「含むもの/含まないもの」(第6単元)
憲章の2大機能は①プロジェクトの正式な認可、②PMの任命と権限付与で、承認・発行するのはスポンサーです。含むのはハイレベルなスコープ・目的・主要マイルストーン・概算予算・制約条件と前提条件など。詳細WBS・詳細スケジュール・ベースライン・作業割当はすべて計画フェーズの成果物で、憲章には含まれません。「憲章はハイレベル、詳細は計画フェーズ」が判別の物差しです。
7. クラウドの責任分界はIaaS/PaaS/SaaSで変わる(第14単元)
利用者が管理する範囲は、IaaSではOSから上(OSパッチ・ミドルウェア・アプリ・データ)、PaaSではアプリとデータだけ、SaaSではデータと設定だけです。「クラウドだからパッチ適用不要」はIaaSでは誤り(OSは自分の仕事)。「IaaSの境界線はOS」「PaaS=コードを書く人向け」「SaaS=使うだけの人向け」と覚えます。第14単元は模擬試験の配分も大きい単元(90問中8問)です。
8. PII・PHI・PCIの区別(第15単元)
PII=特定の個人を識別できる情報全般(氏名・住所・メールアドレスなど)、PHI=医療・健康に関する情報、PCI=クレジットカードの会員データ。「PII=Person(個人)、PHI=Health(健康)、PCI=Card(カード)」で仕分けます。PHI・PCIはPIIの中でも特に規制が厳しい特殊類型で、適切に匿名化され個人を識別できないデータはPIIにあたりません。こちらも模擬試験の配分が大きい第15単元(90問中8問)の頻出テーマです。
サンプル問題3問
アプリ収録300問のうち、第1単元「プロジェクトの特性と組織構造」から3問をそのまま掲載します。
プロジェクトとオペレーションの違い
プロジェクトの特徴として最も適切なものはどれですか。
A. 複数の関連プロジェクトを束ねて共通の便益を実現する枠組みである
B. 同じ手順を繰り返して組織を維持するための継続的な活動である
C. 終了時期を定めずに改善を続ける恒常的な業務である
D. 明確な開始と終了があり、独自の成果物を生み出す一時的な取り組みである
解答を見る 正解: D
プロジェクトは「有期性(明確な開始と終了)」と「独自性(唯一無二の成果物)」を持つ一時的な取り組みである。BとCは反復的・継続的なオペレーション(定常業務)の説明であり、Aはプログラムの説明。覚え方は「プロジェクト=一時的+独自、オペレーション=反復+継続」。
組織構造とPMの権限
あるプロジェクトマネージャーは、進捗の取りまとめと会議の調整は任されているが、メンバーへの作業指示や評価はできず、必要な要員の割り当てはすべて機能部門マネージャーの承認が必要である。PM自身も別業務と兼任している。この組織構造として最も適切なものはどれですか。
A. プロジェクト型組織
B. 強いマトリックス組織
C. 弱いマトリックス組織
D. バランスマトリックス組織
解答を見る 正解: C
PMが兼任で、権限が「調整・取りまとめ」に限られ、リソースの実権を機能部門マネージャーが持つのは弱いマトリックスの典型で、このときのPMはコーディネーター(またはエクスペディター)と呼ばれる。Aならばチームと予算はPMの直下にあり、BならばPMはフルタイムで機能部門より強い実権を持つ。Dは権限がほぼ対等で、本問のように承認をすべて機能部門側に依存する状態とは異なる。
制約とトレードオフ
プロジェクトの途中で、スポンサーから「リリースを1か月前倒ししてほしい。ただし予算の追加は一切できない」と告げられた。スコープは契約上削減できない。この状況で発生する可能性が最も高い影響はどれですか。
A. ステークホルダーの減少
B. コストの自動的な削減
C. スコープの自然な拡大
D. 品質の低下やリスクの増大
解答を見る 正解: D
制約はトレードオフの関係にあり、スケジュールを圧縮しながらコストもスコープも固定すると、しわ寄せはテスト工程の短縮などを通じて品質の低下やリスクの増大に向かう。Bは逆で、残業や要員追加ができない分どこかに無理が生じるのであってコストが勝手に減ることはない。Cのスコープ拡大やAのステークホルダー数の変化は、この制約変更から直接導かれる影響ではない。1つの制約を締めれば他のどこかが緩む、という発想で解く。
学習の進め方
アプリ「プロマネ+ドリル300」の機能に沿った進め方の一例です。
単元別に1単元ずつ解く — 15単元×20問を順番に。全問に「正解の根拠と誤答の理由」の解説がつくので、間違えた問題はその場で解説と要点まとめを読んで整理します。
「間違いのみ」で解き直す — 単元を一巡したら、間違えた問題だけを抽出して解き直します。正解できるまで繰り返すのが効率的です。
番号指定でピンポイントに復習する — 気になる問題は番号を指定して直接呼び出せます。苦手な問題の反復に使います。
仕上げに模擬試験 — 本試験を想定した90問・90分・合格ライン710/900(正答率目安76%)の形式で力試し。結果は単元別の弱点分析で確認し、弱い単元を1〜3の手順で埋め直します。
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シリーズの他の試験対策:
本ページおよびアプリは個人が開発した非公式の学習補助教材です。CompTIAとは関係ありません。CompTIAおよびProject+はCompTIA, Inc.の商標です。
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